寝てもとれない疲れをとる本
中根 一
出版社: 文響社
(2017/9/29)
どのような本なの?
トップエグゼクティブ・トップクリエイターたちの 「お抱え鍼灸師」とも言われる中根一が「疲れ」に関して書いた本。
東洋医学について、わかりやすい言葉でかかれているので、東洋医学になじみのない人にもとっても理解しやすい。
東洋医学とは?
東洋医学は、古典医学書に基づく薬物療法・漢方医学と、経穴などを鍼や灸で刺激する物理療法・鍼灸医学をいう。
(例)鍼治療・按摩・気功など
東洋医学は人間観察の医学とも言われ、漢方・鍼灸は人間の内部環境を整えるのに強い。
(西洋医学は、欧米において発展した医学で解剖の医学とも言われます)
東洋医学では、この世の全ての事象を陰陽2つの「氣」から成り立っていると考え、さらにそれを木火土金水の5つの構成要素に分けて捉えています。
「寝てもとれない疲れをとる本」には、このように書かれています。
「氣」を「エネルギー」と説明する人もいますが、
私は、「代謝によって、体内がスムーズに流動していること」と考えています。「氣の流れ」が滞ると、体内での代謝や生理現象もスムーズでなくなります。
すると、自然に解消するはずの疲れが抜けず、
重たく、不快なものがどんどん溜まっていくように感じるのです。寝てもとれない疲れをとる本 中根一 P45
疲労ケアで大事なこととは?
現在は情報の多い時代で、様々な情報が簡単に手に入るが、まちがった疲労ケアを行っている人も多い。
疲労ケアにおいて大事なのは、疲れの体質、自分に合った方法で行うことが重要。
著者は、本の中でこう言っている。「疲労を放置することは、じつは人生最大のリスクです」
多くの人は、自然に回復できる範疇を越えてしまっている。
現代社会では、いろいろな問題も多く、ストレス社会とも言われている。
仕事や人つきあいを優先しすぎて、自分の体はあとまわしになることが多いかも知れない。
さらには、食生活にも大きくかかわる。
気づかないうちに、疲労を放置してしまっているかもしれない。
カラダの疲れサインを受け流してし、慢性疲労になってしまうことも。
何歳になっても元気に、
高いパフォーマンスを発揮していくためには、
その時点でしっかり疲労を回復していくことが必要なのだということを
忘れないでください寝てもとれない疲れをとる本 中根一 文響社 P9
最後に
疲労そのものは病気ではなく、疲れを解消させられないままがんばった人。
疲れを放置すれば、ただツラいばかりでなく、結果として寿命を縮めることになりかねないから、疲れの放置には気をつけたい。
本書には、体質チェックの特製チャートがあり、体質4タイプに分類できる。
その体質別に対策法・食べ物なども書かれているので、参考にするといい。
より健康で日常を過ごすために、疲れをためずに回復する方法を学んでみてはいかがでしょうか?